2-5 日本酒 私の味わい方
- Travel to Face
- 4 日前
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横一列に等間隔に並んだ三つのガラスのぐい吞み。
それぞれに注がれた日本酒は窓から差し込む光を映して輝いている。
今日は金曜日。5時に仕事を終え、真っ直ぐここへ来た。
金曜日は西浅草の酒屋さんでこの利酒セットを味わう。
私の最近の決まりごとだ。
酒匠さんが毎週いっしょに日本酒を飲みに行こうと誘ってくれる。
酒匠さんは私に日本酒のことを沢山教えてくれるし、連れて行ってくれる浅草の居酒屋さんは、どこも美味しい料理とお酒、そして様々な出会いがあり、新鮮な体験に感動が尽きない。
しかし私は日本酒を知れば知るほど一人で日本酒を静かに味わう時間が好きになった。
日本酒を口に含むと次の瞬間から様々な味わいが口の中に広がる。
例えば、ほのかな甘みの後に程よい酸味が広がり、柑橘系のフルーツを脳裏に描きながら幸福感を味わっていると突然、微かな苦みが現れて日本酒は私の咽の奥に消えていく。
全ての味わいが一度に現れるのではない。
日本酒によって現れる味わいは異なるが、同じ味わいでもその現れ方、現れる順序は千差万別だ。
日本酒を評価する多くの方は香りの違いを語る。私の鼻はあまり敏感ではないようで日本酒を注いだグラスを鼻に近づけても人に語るほど香りの違いはわからない。
しかし、口に含むと香りが味わいに彩りを添える。文字通りモノクロたっだ味わいに色が付いていく感じだ。
日本酒の味わいの変化と揺らぎが動画のように頭の中を通り過ぎる。
日本酒ってこんなにも楽しい。

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